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杉本美術館

杉本健吉の息遣いに溢れる美術館。

こんにちは、知多半島ナビです。今日は杉本美術館を紹介します。ありとあらゆるジャンルでユニークな作品を遺した杉本健吉。そのおちゃめな人柄が手に取るように伝わってくる、杉本健吉の、杉本健吉による、杉本健吉の為の美術館です。彼が伝えたかった物は何か、探ってみましょう。隅々にそれは隠されています。

杉本健吉は、1905(明治38)年、名古屋市に生まれました。20歳で岸田劉生の門下生になって絵画を描く一方、雑誌の表紙やグラフィックデザインの仕事も多くこなしていました。名古屋市営地下鉄、常滑市のマーク、青柳ういろう、名鉄タクシー、大須観音の鐘などが彼の作品です。愛知県にこだわって制作を続けていた為、那古野神社、東山動物園、新堀川堀留など、名古屋の風景を描いた作品も多く残っています。
晩年になり、杉本健吉が作品保管の倉庫を探している。それを知った名鉄が、保管するだけではもったいない、という事で、1987年にこの美術館が開館しました。地下にはアトリエもあります。


緑に囲まれた、美浜緑苑の住宅地の真ん中に杉本美術館はあります。
エントランスでは、鳩が出迎えてくれます。この建物にはいたるところに鳥達がいます。
こんな作品も展示されています。入っていきなり杉本画伯の洗礼が。

展示室は6つにわかれています。

2匹の狛犬に守られた、第一展示室。洋画の展示室です。
岸田劉生の門下生だった画伯は、数々の洋画を残しています。作品によって画風が違うのも、自由奔放な画伯ならではでしょうか。
奥にあるのは、名古屋デザイン博に出店された作品。モチーフは杉本作品によく登場する迦陵頻伽。極楽浄土に住み、比類なき美声で鳴く想像上の鳥ですね。

つぎの展示室では、図案家として活躍した頃の作品展です。
このパレットと絵の具は画伯が永年使ってきたもので、多くの作品がこれらから生まれました。この美術館には、このような愛用品の数々も展示されており、画伯を身近に感じる事もできますね。


だれもが目にした事がある図柄です。名古屋の銘菓。
これは、名古屋の地下鉄のロゴ。今は簡略化されてしまいました。
旅行雑誌の表紙です。「旅の友」「観光」は表紙、広告図案のほとんどを担当しました。


次の展示室に続く通路は、表からの光をふんだんに取り入れ、周りの景色を背景に、開放的な展示がされています。
勿論ここにも遊び心満載の作品が並びます。



「両界曼陀羅」「空海像」を展示するために特別に設計された部屋です。「空海像」の足下にも作品があります。何があるかは、直接お確かめ下さい。
天井には、高松塚古墳石室の天井に描かれている星座図を元にデザインされた星図が描かれています。ん?ここにも鳥が…。

納得の展示室。まさに画伯の真骨頂、遊び心満載の作品が展示されています。おもちゃ箱そのものですね。


家族団欒の様子でしょうか。
光の輝きや反射は、ライフワークでした。この作品もいろんな角度から楽しんでみましょう。
奥田駅で拾ってきたサドルを使った作品。南知多ビーチランドのペンギンへのオマージュでしょうか。

特別企画「でんしゃ旅」では、観光ポスターの図案を展示しています。愛知県にこだわった画伯は、県内あちらこちらのポスターを作成しました。


蒲郡観光協会のポスター。今ではなかなかお目にかかれない、のんびりとした広告です。
当時は電車で海水浴に出掛けていました。駅の構内、車中に貼られていたポスターです。
新四国八十八ヶ所巡りも、盛んに行われていました。

最後の展示室では、「新・平家絵物語屏風」や「聖徳太子絵伝」の画稿など屏風や軸装作品が展示されています。吉川英治氏によって描かれた小説「新・平家絵物語」の表装や挿絵として描かれた作品です。



卒寿の頃から、幡のかたちに心象風景や言葉をかいた作品を200点以上も作りました。

ちょっと一休み。

和室「杉庵」(さんあん)は軸装作品などの展示室として、また本格的な茶室として使用できます。
画伯の高校時代の卒業作品が展示されていました。もうすでにこの頃から遊び心が備わっていた事がうかがえます。
伊勢湾を望むレクチャールームでは呈茶のサービスもあります。在りし日の杉本画伯インタビュービデオを鑑賞する事もできます。

杉本健吉は、たとえ逆境や困難に出会っても、それをプラスの方向へと昇華させ、新たな自分を楽しみながら作品づくりを続けた人でもありました。84歳のときに利き手である右手を骨折し、左手による作品づくりを余儀なくされた時代がありました。画伯はその状況すらも楽しみ、 "杉本左吉""左甚娯郎"などと名乗ったほどです。絵はもちろんのこと、そこに書き添えられたひとことがどれも味わい深いものであり、『左手誕生』では、お釈迦様が左手挙げてます。ほかの作品も、落款が「左吉」になっていたり、蛇年生まれなので、ときに作品サインをL吉にして(LEFTのL)そのLを蛇っぽく描いてみたりと、遊び心はいつも忘れてはいませんでした。「杉本健吉遺作展」なんてかかれた「幡」も残されています。
ぜひこの美術館で、画伯の伝えたかった事を見つけて下さい。


名称杉本美術館
ひらがな読みすぎもとびじゅつかん
住所愛知県知多郡美浜町美浜緑苑1-12-1
ホームページhttp://www.sugimoto-museum.jp/
電話番号0569-88-5171
営業時間9:30~16:30(ただし、入館は16:00まで)
休日水曜日、年末年始 
駐車場10台
タグミュージアムめぐり | ドライブ・ツーリング | サイクリング | ギャラリー
行き方(詳細)電車の場合/名鉄知多新線 美浜緑苑駅下車すぐ。
車の場合/南知多道路 美浜IC 降りて右折。信号「東平井」を左折。つきあたりを右折。1つ目の角を右折。
行き方名鉄 美浜緑苑駅すぐ
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