こんにちは知多半島ナビです。今回は創業は文政元年(1818年)の老舗和菓子舗をご案内します。
地元銘菓の酒元饅頭は昔ながらの製法で現在も作られ、1個130円(税別)という手頃な価格でここ亀崎の人々に愛されています。知多半島の中でも古い町並みが残る亀崎にあって、誰もが認める老舗がこの紀伊国屋本店です。亀崎饅頭は古くから、「かめまん」の愛称で親しまれ、固くなった「かめまん」を焼いて食べる時のこげと芳ばしさが好きだという人も多く、最近では、固くなった後でも楽しめることから、海外在住の日本の方へのお土産として持って行かれる方もいます。 |
創業時から受け継がれた伝統の酒元饅頭(さかもとまんじゅう)。ここが紀伊国屋本店。その製法は麹菌から酒をつくり、酵母菌のアルコール発酵により二酸化炭素を出す過程を利用します。わかりやすく言うとアルコールは皮の風味に、二酸化炭素は皮のふっくら感になります。添加物を一切使わず、熟練の技術と手間をかけて作られたものを本来の酒元饅頭と言います。 |
固くなった亀崎饅頭を蒸したり焼いたり、天ぷらにして揚げたりして、またひと味違った味を楽しめる。 |
亀崎饅頭は本来の伝統的な作り方で作っているため固くなるのが早い、しかし蒸すことでまた本来の味に近づきます。それこそが、酒元饅頭の特徴なのです。 |
犬山藩領であった亀崎は、酒造業・海運業が盛んで紀伊の国(和歌山県)から砂糖が運ばれていました。こうした背景から誕生した亀崎饅頭は、犬山城主にも献上されました。 |
その犬山城主が固くなった亀崎饅頭を蒸し直して召し上がる時に使っていたのが、この犬山焼き蒸し器です。お湯を沸かした茶釜の蓋の部分に乗せて蒸していたようです。 |
固くなっても、焼いたり、蒸したり、揚げたりしてひと味違った楽しみ方ができるのが「亀崎饅頭」の特徴です。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。 |
30年ほど前まで屋外に吊るされていた昔からの看板は、漆などで補修され今は店内にディスプレイされています。 |
明治天皇が明治23年に半田に来られた際に亀崎饅頭が献上された時の看板、こちらは当時のまま飾られています。 |
こちらの店主の奥さんは言います。「有名和菓子屋さんの何千円もする羊羹などと違い、おやつに一つからでも買って行かれますよ」 |
その気さくで飾らない人柄から、昔から変わらず地元の人たちに親しまれてきたことが窺えます。 |
亀崎潮干祭りの時は特に忙しく、店の前も店内も人で溢れかえるそうです。通年で購入できますが、注文に応じて紅白の亀崎饅頭も作られます。 |
固くなった後も楽しめることから全国発送も承っています。最近ではご家族がフランスに持って行かれ、現地の日本人に大変喜ばれたそうです。 |
ただ古いのではなく、今も使い続けている。それは特別なことではなく、ごく自然なこと。それが紀伊国屋本店の空気感です。 |
ほんの一部が店内に飾られていますが、古いものはもういつ頃のものなのかも分からないそうで、30年前に使い始めたものが一番新しいそうです。 |
今ではほとんど見かけないこの5つ玉そろばん。なんと現役で使ってるとのこと。もちろんレジもありますが、場合によっては電卓より早いそうです。 |
定番の亀崎饅頭の他にも季節をかたどった和菓子など、こし餡は亀崎饅頭のあっさりとした餡が使われています。 |
紀伊国屋本店のある亀崎はレトロ感溢れる町、ぜひ一度散策してみてはいかがでしょうか。 |
JR亀崎駅は知多半島で一番古い駅舎。地域の方が利用するにあたって、自動改札やエレベーター工事などが行われていますが、木造の駅舎の雰囲気はそのまま残っています。 |
紀伊国屋駅前店は、JR亀崎駅の目の前。駅から徒歩1分もかからない本当に目の前にありとても便利です。 |
名称 | 紀伊国屋本店 |
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ひらがな読み | きいくにやほんてん |
住所 | 愛知県半田市亀崎町3-96 |
電話番号 | 0569-28-0064 |
FAX | 0569-28-3734 |
営業時間 | 8:00〜18:30 |
休日 | 木曜定休(木曜が祭日の場合、前日の水曜が休み) |
駐車場 | 2台 |
予算/料金について | 亀崎饅頭 1個140円(税込) 季節の和菓子 1個140円(税込) 各最中 1個118円(税込) |
タグ | 名鉄・JR | ご当地名物・特産品 | お土産品 |
行き方(詳細) | 電車の場合/JR武豊線「亀崎駅」徒歩12分。亀崎駅前交差点を港に向かって三つ目の信号を左折、約5分で紀伊国屋本店。紀伊国屋駅前店は「亀崎駅」目の前。 車の場合/知多半島道路 阿久比インターから15分。衣浦大橋方面へ向かい、亀崎北浦交差点を右手前に右折し亀崎相生交差点を左折、一つ目の信号を左折し20mほど行った左側。 |
行き方 | JR武豊線「亀崎駅」徒歩12分 |
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kamikami ( 2014-05-21 11:27:56 ) 亀饅、子供の頃から全く変わらない味、久しぶりに食べました。 |