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大井二十八社巡り

大井を囲む山々に祀られた、28の石碑を巡るハイキング。

こんにちは、知多半島ナビです。今日ご紹介するのは、大井二十八社巡り。大井二十八社巡りとは、今から200年程前、江戸時代に始まった民俗儀礼です。元来正月に大井地区の若者が、大井の村を囲む山々に祀られた28の石碑や遺跡を巡り、五穀豊穣、大漁満足、病魔退散などを祈願し巡拝していたと云われていました。 一時期途絶えた時期もありましたが、近年では「親子ハイキング」として地元のみならず他地域からも参加者が増えています。各ポイントでは甘酒やお菓子等がふるまわれるのも、人気の一つでしょうか。結構な距離を歩くイベント、お正月ですっかりなまった身体に一喝を入れるにはもってこいではないでしょうか。毎年、1月の第2日曜日に開催です。

南知多町大井とは…。

「大井よいとこ朝日をうけて、金波銀波にかもめ飛ぶ」と唄の通り、知多半島の東海岸の三河湾を望み、聖崎と鳶ヶ崎に囲まれた大井港を有する昔からの港町です。
高台からは、縄文時代の遺跡も発掘されています。
また、弘法大師が三河より訪れた際に上陸したのが、ここ大井でした。今では海の中に上陸大師像が立てられ、町を見守っています。当時は医王寺を中心としその周りにには12坊ものお寺がありました。大師はこの医王寺と岩屋寺で護摩行を行ったとされています。
珍味として人気の「このわた」も大井が発祥と云われています。因に「このわた」とはナマコの腸の塩辛です。漢字では「海鼠腸」と書きます。
聖崎公園は、2月後半より河津桜が楽しめる公園として多くの人が訪れています。
近年では、日曜日に開催される「大井とれとれ漁師市」は、水揚げされたばかりの新鮮な魚介類や、地元の特産品を格安で買う事ができると人気を博しています。開催日は、ここ知多半島ナビでチェックしてみて下さいね。


上陸大師像。大潮の満潮時には、歩いて渡る事ができます。
聖崎公園の河津桜。
大井とれとれ漁師市場。地元で水揚げされたばかりの新鮮な魚介類がいっぱい。

集合は、豊受神社。

大井の村社として守られてきた豊受神社は、元禄年間に伊勢神宮外宮を勧請したと伝えられています。かつては神明社と呼ばれていましたが、明治初年に豊受神社と改称。
夏まつり、秋の奉納演芸会と奉納相撲、そして二十八社巡りスタート地点と、事あるごとに大井の人々が集まる神社です。
オレンジ色のジャンパーの面々が「郷土に親しむ会」のメンバー。大井まちづくり協議会と共に街を盛上げています。
朝9時、いよいよ二十八社巡り、親子ハイキングがはじまります。


500人程の参加者が集まりました。地元の人々は勿論、それ以外の地域からも多くの人々が参加します。
水屋の鬼瓦には「太一」の文字が。天照大神を祀る伊勢神宮との結びつきを物語っているのでしょうか。


第一の目的地は、弘法様上陸の地、聖崎。

弘法大師が諸国行脚の際、三河より船で渡り上陸したと伝えられる「聖崎」を見おろす高台に聖崎公園はあります。遊歩道が整備されたこの公園は、展望台から三河湾が一望でき、早咲きの河津桜が訪れる人々を楽しませてくれます。
防波堤では釣りが楽しめ、公園駐車場には調理場を設置したバーベキュー場があるのも嬉しいですね。


山頂までは、整備された石段が続きます。2月後半からは、河津桜が咲き、少し早い春を楽しめます。
山頂には展望台が。平和観音が祀られた広場もあります。
三河湾を見渡す展望台には、平和の鐘があります。鳴らすと、何かいい事ありそうですね。

1番目のとんで山(聖崎)にある稲荷社です。港の入口、三河湾に向かって建てられています。
その隣には、「君が代」にも詠われる「さざれいし」が。

番外 聖崎 弘法大師上陸像
番外 聖崎 聖平和観音
1 とんで山 稲荷社

続いて、一行は山の中へ。

2 前の山 虚空蔵菩薩
3 風の三郎 風天宮
4 愛染山 愛染明王

上ノ山公園の修行大師像。はるか正面には上陸大師像が。
ここ上ノ山公園の麓には、医王寺を中心として、利生院、宝乗院、北室院、性慶院が建ち並びます。この辺りは仏山と呼ばれ、弘法大師の業績を称え後世に伝えるべく八十八体の大師像が祀られ「お砂踏み霊場」として信仰を集めた場所でした。平成20年、知多新四国霊場開創二百年を迎えるにあたり整備され、春は桜の名所として多くの人が訪れます。
上ノ山公園からは上陸大師像がみえます。ここから歩いて来ました。まだまだ先は長い…。

5 薬師うら山 八幡大菩薩
ここでは、昔懐かしい「おへぎ」がふるまわれていました。お正月のお餅を平たくのし、薄く切ったものを油で揚げてあります。
懐かしい味。

6 七曲山 不動明王
7 仏山 薬師如来
薬師如来の近くには、弘仁五年に弘法大師が掘ったとされる、明星水跡の碑があります。この場所に井戸は現存しませんが、北室院に移され祀られています。

ここでお昼休み。

番外を含め、9つの社を巡ってからは、お待ちかねの昼食。西園公園では、それぞれがお弁当を広げるなか、厄年会のメンバーによる豚汁と飲物が振舞われます。具だくさんで熱々の豚汁が、大好評です。いっぱいあるので、おかわりだって大丈夫。ありがたい。
因に、順番の巡ってきましたが、8番安座山の牛頭大王 は、区画整理、土地改良により現在では発見されておりません。また、27番堂ヶ峰の毘沙門天 も言い伝えは残る物の、未発見のままです。歴史の古さがうかがえますね。
1時間程の休憩時間、ちょっとだけ疲れを癒してから、午後の行程に備えます。


毎年、大井地区の厄年会のメンバーが、豚汁をつくり参加者にふるまっています。
師崎商工会による、わたがしのサービスも。子ども達は大喜び。

お腹もいっぱい。午後の部のスタート。

午後はいきなりの急勾配の山道。
10 行者山 大峰権現
11 辻神山 辻神明王

13 伊勢山 天照大神
12 愛宕山 地蔵菩薩
14 笹根山 八幡大菩薩

15 光山 弁財天
16 白山 明理大菩薩
17 砂原山 十膳司

18 山の神 三尺坊状葉社
19 山の神 山の神大黒天
20 五輪山 五輪塔

残りはもう少し。

山から下りたのもつかの間。再び山に入ります。天神山遺跡の案内看板が。
天神山の山腹、ちょっと開けた見晴らしのよい場所に「天神山遺跡」の発掘跡がありました。
縄文早期の遺跡で、土器や石器、獣骨が出土しました。この時期の遺跡としては珍しい土偶も2点出土しています。
出土品は、内海にある「南知多町郷土資料館」に収蔵されています。

24 天神山 天満天神
21 金蔵山 若宮社
若宮社でも、振舞いがまっています。お菓子だけでなく、御神酒、茹蛸と焼海苔までもが…。

22 立山 雄山社
江戸時代末に造られた、のろし台跡。大井〜布土〜長尾〜亀崎〜緒川〜大高と続きます。実際には使われなかったらしい。
23 三輪山 大神社

大神社からは、正面に日間賀島が見えます。
26 お富士の山 浅間社
残すは、あと2ヶ所。

25 徳後山 恵比寿
28 徳後山 大日如来
ここが最後のポイントです。
スタッフから、「今日一番の難所」と説明があった下り階段。確かに、膝がガクガクします…。

そして最後に迎えてくれたのは…。

ゴールは、大井の漁港。ここでは、地元のお母さん達による、甘酒が。
疲れた身体に、とっても嬉しい振舞いでした。実も心も温まる、懐かしい味。
閉会は、前南知多町長でもあり、主宰である「郷土に親しむ会」会長、澤田氏の自慢のノドで、甚句を披露。参加者全員の労をねぎらい、冬の日の楽しいピクニックは終了です。
最後は、子ども達と一緒に参加した、小学校の先生からの一言で、今年も「大井二十八社巡り」は無事終了しました。ご苦労様でした。

古くから、医王寺を中心として多くのお寺が建てられ、村の人々はみな信心深かったと云われています。そんな村で約200年程昔にはじまった、大井二十八社巡り。その当時は「おめぐり」と云い地元の若者が正月あけに、大井をかこむ山々に祀られた28の遺跡(石碑など)を巡り、五穀豊穣、大漁満足、病魔退散などを祈願し巡拝していました。何度かの中断を経て現在のスタイルで復活し多くの人々が参加するイベントになりました。自由に参加でき、身体を動かす楽しみ、地元の人達との交流、歴史を肌で感じる、どことなく懐かしさを覚えるイベントでした。歩いた距離、約12km。お正月でなまった身体に喝を入れるのにはもってこいのお楽しみではないでしょうか。
イベント自体は1月の第2日曜日に開催されますが、この日以外でも、二十八社を巡る事も可能です。しかし、中には個人の私有地で入れない箇所もあるので、お気をつけ下さいね。ほとんどは案内看板が設置されています。詳しくは、「大井まちづくりネット」事務局0569-63-2516 までお問い合わせ下さい。


名称大井二十八社巡り
ひらがな読みおおいにじゅうはっしゃめぐり
住所愛知県知多郡南知多町大字大井字北側42
駐車場大井漁港、聖崎公園に駐車スペース有り。
行き方(詳細)電車の場合/名鉄河和線河和下車。海っこバス、師崎行き 大井下車。徒歩3分。 車の場合/南知多道路豊丘ICを師崎方面に向かう。「大井西」信号を左折。つきあたり「大井漁港前」信号手前30mを左折。南知多町役場役場師崎サービスセンターを左折100m。(豊受神社)
行き方南知多道路豊丘IC から師崎方面、約5分
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