のどかな伊勢湾が目の前に広がります。

お店は、伊勢湾に面した、海岸通りにあります。
遠浅な海岸で、春は潮干狩、夏は海水浴を楽しめる野間海岸。お隣の小野浦や内海海岸よりも静かな佇まいは、のんびりと海を楽しみたい人向けでしょうか。
ここからは、セントレアもみえます。夜になると空港独特な照明も楽しめますね。

お店の西側は、一面が窓になっています。ここからのロケーションが抜群。海を見ながらの食事、癒される事間違い無し。

漁具の「浮き」をアレンジして造られたオブジェがいい雰囲気ですね。いかにも海のお店って感じです。

落ち着いた、和風の店内。

お座敷ありながら、腰掛けて食事が出来るのが嬉しい気配りです。
落ち着いた雰囲気の店内です。

和風のお店でありながらも、BGM にはビートルズが静かに流れています。オーナーのこだわりでしょうか。

海と空を楽しめる、この眺め…。最高です。

個室もあります。

和の中にも、こんな所に伊が隠れていました。

和風の料理。でも、随所にイタリアンテイストが見え隠れしています。

恋の水コース（1,980円税別）。8品の料理と、釜めしがつきます。

白スズキのペペンチーノ。くせのない白スズキを、唐辛子でほんの少しアクセントをつけています。見た目は和風、味はイタリアン。

こちらは蜂蜜につけ込んで、西京焼風に仕立てています。

お造りは、その日の仕入れによってかわります。

おからを片栗粉で団子にしてあります。食べるまで、全く想像がつきませんでした。（お芋だと勝手に思ってた。）
この下にあるブルスケッタには、大根の葉をバジルソースであえたものがぬられています。

さて、納屋の人気メニューの釜めし。中身は…。
これから火をつけて炊きあがりを待ちます。
待つ事、25分。美味しい匂いと、音が聞こえてきます。もうちょっとの我慢。美味しい物をいただくには、多少の我慢が必要かと…。

穴子の釜飯でした。

予めふっくらと焼上げられた穴子が、炊き込まれています。香ばしい香りが、とても嬉しい。

釜飯のお楽しみは…。そう、このお焦げ。

勿論、デザート付き。

デザートは、豆腐のババロア。付け合わせのコーヒーにつけ込んだ豆が甘くもあり、苦くもありちょっと大人のスィーツとでも言うのでしょうか。
勿論、食後のコーヒーも付いてきます。
納得のランチ「恋の水コース」でした。

平日限定、「納屋、灯台ランチ」も人気メニュー。数量限定ですよ。

正直、びっくり。これで980円（税別）です。何故灯台ランチ…？　左上にある白いヤツ。野間の灯台ですね。

今日のメインは、ブリカマの塩焼き。大きいです。しかも、当然美味しい。おからの団子も、お気に入りの逸品。

さきいかの薬味和え。

茶碗蒸し。

評判の釜めしは、他にも色々あります。

納屋の人気メニューといえば、いろんな種類の釜めし。
写真の釜めしは、トマトとチーズのイタリアン釜めし。リゾット風で、お焦げもしっかり楽しめます。トマトとチーズ、鶏ガラの出汁が程よい味付けとなっています。
他には、先程の穴子の釜めし、地元野菜をたっぷり使った、塩と野菜釜めし、みかん釜めし、あさりの釜めし、たこの釜めし、栗釜めし等食欲をそそる創作釜めしが用意されています。個人的にはみかん釜めしが気になってしょうがない…。みかんとブラックペッパーを一緒に炊き上げるのだとか。次回のお楽しみに、とっておきましょう。

料理長自らの、嬉しいサービスがあります。

実は、納屋での美味しい料理以外にも、心憎い演出があったりします。
それは、「料理長自ら、だし巻き卵をお客様の目の前で巻く」サービス。お店が込み合っている時は、なかなか難しいかもしれませんが、だし巻き卵を注文すると、その場で焼上げてくれます。寡黙な料理長ですが、お客様の前に出る事で、造る側と食べる側の距離が一気に縮まりますね。こんな所に、納屋のお客様に対するおもてなしと、お店造りに対する思い入れがみえる気がしました。
すばらしい。

納屋は、熱い思いを持った料理人のお店です。

イタリアン担当の若きオーナー夫婦と、和食担当の料理長により、幾多の試行錯誤のもと、現在進行形で造り出されていく創作料理の数々。取材の間にも、料理の事、地元の事、将来の事を語ってくれました。真面目な取組みがダイレクトに伝わってくる事ばかりです。同級生コンビの、これからの展開が楽しみなお店でした。乞う、ご期待っ！