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乙川八幡社(入水上神社)

数々の宝物が眠る歴史に満ちた神社「乙川八幡社(入水上神社)」。

こんにちは知多半島ナビです。今回は半田市にあるJR乙川駅にほど近い「乙川八幡社(入水上神社)」を紹介します。この神社は半田市指定文化財となっている本殿彫物や歴史的にも貴重な絵図や棟札・絵馬などを所蔵し、由緒正しい祭礼が現在に受け継がれる神社です。

400年以上の歴史ある市の文化財である神社

見事な彫刻が施された本殿は半田市指定有形文化財で見学もできます。

三間社流造りの本殿には、彫師として有名な彫常(新見常次郎)の師匠である彫師早瀬長兵衛吉政、早瀬長作吉直による彫刻が施されています。知多半島の祭りには山車があり、そこには必ず立派な彫刻装飾があります。それらは皆こうした神社の彫り物から広がったものです。檜作りのこの本殿には彫師たちの技と魂が込められ、見る者を圧巻します。



乙川八幡社(入水上神社)には本殿をはじめ、祭礼絵図や絵馬などの文化財の他、様々な歴史的資料が残されています。それは室町時代の大永2年(1522年)に再建されたことが記された棟札があり、それ以前から現在まで代々榊原家が神職を受け継いでこられたからに他なりません。


かつては「入水上神社」と呼ばれ、「入水上八幡宮」「八幡宮」と呼び名が移り、明治13年(1880年)に「八幡社」となりました。天照大神、神功皇后が奉られた家内安全や初宮詣、安産祈願の神社で海を守る海神様の神社でもあります。


古の神事としての祭礼を守り続ける「乙川祭り」

参道から境内への坂を山車を引き上げる「坂上げ」が迫力の「乙川祭り」。

毎年3月の中旬(春の彼岸頃の土日)に行われる「乙川祭り」は、半田市の各地区で行われる山車祭りの先陣をきって行われます。山車は浅井山「宮本車」、殿海道山「源氏車」、南山「八幡車」、西山「神楽車」の4台でいずれも半田市指定文化財です。


見どころは参道から境内へのきつい坂を山車を斜めにしながら曳き込む「坂上げ」で、威勢のいい掛け声と熱気に包まれます。また一番梶を取り合う光景は「けんか祭り」とも呼ばれ、数ある半田の祭りの中でも名物な山車祭りです。



八幡社から若宮社まで移動する神様の神輿を警護するのが4台の山車の役目です。乙川祭りはその古くからの形式にのっとった祭りで、祭りのあり方そのものが評価されるものです。かつては京都八坂神社の平安遷都1200年行事に招待される他、海外にも招待されたほどです。



重要な歴史的資料である「乙川祭り」の祭礼を描いた歴史絵図が乙川八幡社(入水上神社)に残っています。多くの祭りが観光化される中で今なお昔のままの儀式として「乙川祭り」は続いています。
※画像の無断転載はご遠慮願います。



山車の上山のからくりや三番曳の披露など見どころがたくさんあります。4台の山車の「坂上げ」と「坂下ろし」も見物です。「乙川祭り」については乙川八幡社(入水上神社)か半田市観光協会までお問い合わせください。


平安朝から続く四條流庖丁儀式を見学

本殿前にある拝殿ではお祓いなどが行われますが、11月には四條流庖丁儀式が行われました。半田市在住の四條流庖丁儀式十六代家元の入口修三(号 柏修)さんによる披露です。雅楽が演奏される中、厳かな雰囲気の中で行われました。



庖丁儀式とは大きな俎板の上で鯛や鯉などを手を触れずに包丁だけでさばく儀式です。その歴史は古く、平安朝時代の宮廷や大名家で貴賓客を招いた際に、歓待するおもてなしとして包丁ぶりを見せ、料理を饗したのが始まりです。


四條流庖丁儀式は平安朝初期に興り、現在まで続く唯一の流派で、源氏物語や徒然草にも記されています。先日の伊勢神宮の式年遷宮でも、この入口さんによる四條流庖丁儀式が奉納されました。


この日は天候が悪く拝殿の中で行われましたが、今後は屋外の境内に舞台を組み、秋の月明かりの下で照明を焚き行う予定のようです。こちらは予約で有料となりますので、詳しくは乙川八幡社(入水上神社)にお問い合わせください。


神社はNIPPONのパワースポット

由緒正しい乙川八幡社(入水上神社)は清々しい気持ちになるパワースポットです。日本人はもとより海外からの方にも訪れて欲しい場所です。鳥居は神様の世界と私たちの世界との境界です。一礼してくぐりますが、真ん中は神様の通り道ですので左右の脇を歩きましょう。


手水は柄杓を右手に持って左手を洗って次に右手を洗います。手のひらに水を注いで手で口に運びます。決して柄杓に直接口をつけてはいけません。最後に残った水を柄杓の柄の部分に沿わせて流し落とします。できればこの一連の作業を一杯分の水で行うのが理想です。


一礼してからお賽銭を入れて鈴を鳴らします。そして二回頭を下げて二回手を叩き、最後に一礼をします。二礼二拍手一礼と覚えておきましょう。帰りも参道の脇を歩いて鳥居を出て向き直って一礼します。これが一般的な神社の作法です。


乙川八幡社の御朱印
各種お守り

開運祈願の破魔矢
八幡社オリジナルの御神酒

定番のおみくじ
こちらは恋みくじ

さっそく恋みくじをひいてみました。中吉です、恋の花が開くと書いてあります。メッチャ期待します、神様どうかよろしくお願いします。



境内にあるご神木は触れるとご利益があると言われます。まさに神社は日本のパワースポットですね。


いかがでしたか、乙川八幡社(入水上神社)。元は名古屋の熱田神宮の社領でもあり、建造物としても歴史のある神社です。神社好きの方にはオススメで、そうでなくてもぜひ一度立ち寄っていただきたい神社です。 以上知多半島ナビでした。


名称乙川八幡社(入水上神社)
ひらがな読みおっかわはちまんしゃ(いりみかみじんじゃ)
住所半田市乙川殿町97番地
電話番号0569-23-4321
営業時間問い合わせなどは9:00〜16:00
休日無休 
駐車場あり(大型バスも可)
タグ名鉄・JR | 歴史・古い町並み | 神社・仏閣めぐり
行き方(詳細)電車で/JR武豊線「乙川」下車、改札を出て1つめの信号(右側が石川医院)を左折、しばらく行くと左側に参道入口の鳥居があります。
車で/知多半島道路「半田中央IC」を出て右折、県道265号を直進し名鉄「半田口」の踏切を通過、「住吉橋東」の信号を右折、「岩滑南浜」の信号を左折、2つめの信号を直進すると左側に参道入口の鳥居があります。約15分。
行き方JR武豊線「乙川」駅から徒歩5分。
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