こんにちは知多半島ナビです。今回ご紹介する山田家ベルさんでは、江戸で握り鮨が誕生した当時の寿司を忠実に再現した「尾州早すし」がいただけます。現在、世界中で食されている日本の握り鮨、そのルーツでもある「早すし」。ここ半田から始まった早すし誕生の物語と合わせてお店を紹介します。 |
握り鮨誕生の役割を担った粕酢と半田市。 |
今からおよそ200年前、文化文政時代に粕酢が誕生しました。作ったのは酢屋・中埜家(現ミツカン酢)。 この粕酢の大量生産に成功し、廻船によって半田の港から江戸の市場へ送られたことで、庶民に握り鮨が普及するようになりました。この半田市に本社を置くミツカン酢、そして今も製造されている粕酢。こうした背景をもとに「早すし」の復刻が実現することになりました。 |
これが現在でも販売されているミツカン酢の純酒粕酢「三ッ判山吹」。米酢のような透明さはなく黄金色っぽい色で、風味のある酢です。 それまでもなれ鮨や押し鮨がありましたが、食べるまでに数週間から数ヶ月と大変時間のかかるものでした。 それがこの粕酢の登場によって飛躍的に早く食べられる握り鮨が誕生したのです。そのことから「早すし」と呼ばれるようになりました。 |
古い文献をもとに再現された「尾州早すし」。 |
江戸の寿司職人である華屋与兵衛によって現在の握り鮨の形が生まれ、江戸の庶民に流行っていた「江戸前早すし」。現在残っている文献などをもとに、寿司ネタをこの尾張地方の材料を使い復刻したのが「尾州早すし」です。 |
海老もこの通り、手前が早すしの握り鮨。寿司を2つで一貫と数えるのは、もともとこの大きさであったことが由来です。今では回転寿司でも一皿に2つ乗っているのはこのためです。2つで約50gということになります。 |
シャリにも特長があり、海苔がまぶしてあります。使われているのは浅草海苔。 |
こちらはイカの印籠詰め。中に詰められたシャリにも浅草海苔が入っています。 |
煮穴子は背びらきで腹を上に向けています。腹びらきは切腹をイメージすることから武士が嫌がり、背びらきになりました。 |
こちらはコハダ。ネタは季節や獲れる魚によって変わりますが、作り方や大きさはそれぞれ当時の握り鮨を忠実に再現しています。 |
地元食材を使った「和食ランチ」もおすすめ。 |
この日の焼魚は、さわらの麹味噌焼き。 |
箸で崩れるほどの柔らかい身と麹味噌の芳ばしさが最高です。 |
季節の野菜と海老の天ぷらは衣がサクサクで美味しい一品です。 |
地元野菜の炊き合わせは懐かしい素朴な味わいです。 |
知多牛のビーフシチューは絶品の美味しさ。 |
知多半島のブランド牛「知多牛」をふんだんに使ったビーフシチューは山田家ベルのオリジナル商品。山田家ベルの2Fは洋食レストランになっており、豊富なメニューの洋食が楽しめます。特に人気なのが知多牛のビーフシチューです。 |
3Fは披露宴にも利用される大宴会場。 |
「尾州早すし」はこの方によって復刻しました。 |
最後に紹介したいのは、この山田家ベルのオーナーである山田社長です。この方なくしては「尾州早すし」は生まれませんでした。早すしについての講演依頼も多く、メディアにも度々登場する方です。今回も色々お話を聞かせていただきました。 |
いかがでしたでしょうか。今回は特に「尾州早すし」を中心に紹介させていただきました。山田家ベルは中部国際空港セントレアのターミナルビル4階 ちょうちん横丁にも店舗があります。レストランの他、ギフト商品も販売していますので、ぜひ空港をご利用の際にはお立ち寄りください。 以上、知多半島ナビでした。 |
名称 | 山田家ベル 半田本店 |
---|---|
ひらがな読み | やまだやべる はんだほんてん |
住所 | 愛知県半田市稲穂町1-49-2 |
ホームページ | http://www.yamadayabell.co.jp/ |
電話番号 | 0569-28-2126 |
FAX | 0569-28-0008 |
予算(ランチ) | 1,300円 |
予算(ディナー) | 2,000円 |
営業時間 | 11:00〜14:00 17:00〜22:00 |
休日 | 月曜日・第三火曜日 |
駐車場 | 約60台 |
タグ | 歴史・古い町並み | 神社・仏閣めぐり | ギャラリー |
行き方(詳細) | 電車で/JR武豊線「亀崎」駅からタクシーで約5分。 車で/知多半島道路「阿久比IC」を出て県道46号を右折、「東生見町」交差点を左折し県道261号へ、国道366号に突き当たる「稲穂町」の信号の手前右側にあります。約15分。 |
行き方 | JR武豊線「亀崎」駅からタクシーで約5分 |
関連コンテンツ
まだクチコミはありません。