焼き物の町「常滑」のレンガ煙突や土管の坂。そんな町の風景に溶け込んだお店は「挽きたて、打ちたて、茹でたて」にこだわったお蕎麦屋さんです。

まずはやっぱりお蕎麦です！
見て下さい。つやつやピカピカの麺を。この一本一本にこだわりが詰まっているんですね。毎日、石臼で挽きたての粉を用いて「練り、延ばし、切り」のすべてを心を込めて丁寧にお仕事しています。「手仕事」の技をひたむきに追求するご主人の努力の塊のようなお蕎麦です。さて、早速頂いてみましょう。気持ち細めの麺は、とてもしっかりこしがあり力強い麺です。製粉の仕立てで蕎麦は変わるので挽きたてならではと言う事だそうです。
蕎麦粉は福井丸岡産を主に、長野、北海道産からその年々出来の良い蕎麦を選んでいます。特に福井産の蕎麦粉は今では取り合いになっている程人気があるそうです。　

写真は、粗挽き細打ちせいろ　880円

そして次につゆです。
つゆは、ヒゲタ醤油を使った江戸前仕立て。お蕎麦をつけて一口食べると醤油の香りと辛味をきかせた旨味がひろがりました。こしの強い麺に負けない相性ぴったりのつゆです。
使われているヒゲタ醤油とは、濃口醤油で有名でそばつゆのために開発されているものです。

この瞬間、ワクワクしますね。

お蕎麦にはやっぱり良く合います。

勿論、蕎麦茶です。ほっとします。

最後の〆は蕎麦湯でしょう。こんなにとろ～りとした蕎麦湯ははじめてです。濃厚！！

本当に美味しかった！「つゆのおかわり下さい！」心の中で叫びました。（笑）

お店の雰囲気も素敵ですよ。

「古窯庵」と言う店名は日本六古窯の地・常滑にちなんでつけられたそうです。くねくね曲がった細い道を登った先にお店はあります。車でお店に行けるのがあたりまえの生活に慣れてしまっている今。たまにはゆっくり歩いて行くのもいいですよ。

店内はくつろぎの空間です。

ひと際目を引く長～いテーブル。10人座れます。その奥の窓はまるで額縁のように外の石垣を切り取って、雰囲気の良い空間を作り出しています。

座敷のテーブルはゆったり配置されていてくつろげますよ。

よく見たらイスは土管でした。ザ・常滑ですね。

かわいい！

囲炉裏もいいですね。炭が静かに暖かく燃えています。

かわいい！（その２）

店内いたる所に常滑焼が。勿論、お蕎麦のうつわもすべて常滑焼ですよ。

蕎麦茶ですね。おみやげにどうぞ。

ここで人気のメニューのほんの一部をご紹介します。

鴨汁せいろ　1600円
しっかり鴨の旨味がきいたつゆには、たっぷり鴨のお肉が入っていてテンションUP↑。さらにつみれまで！なにげにお麩がいい仕事してますよ。

天ぷら盛り合せ（海老）　1000円
お酒も飲めるので、おつまみに熱々揚げたての天ぷら・・・最高です。

たぬきおろし　1200円
粗めの大根おろしがたっぷりのっています。

辛味大根せいろ　1200円
さわやかな辛さはやみつきです。

だしまき　860円
玉子本来の甘さと出汁のバランスが◎。おろしと食べるとおつまみに良いですね。

お店に寄る際は、ぜひ常滑の町を散策してみて下さい。

やきもの散歩道の途中にある「古窯庵」。車でお越しの際は、陶磁器会館駐車場またはやきもの散歩道駐車場に駐車して、ゆっくり散策をしがてら来てみて下さい。散歩道の坂を登ったそこからの最高の眺めと美味しいお蕎麦を食べに是非どうぞ。
以上、知多半島ナビでした。