お蕎麦屋さんでお酒を飲む。これって日本の文化ですよね。でもなかなか頼みづらい・・・。そこで「蕎麦居酒屋」です。

江戸時代から蕎麦屋は庶民の飲み屋さんだったと言う事は、時代劇とかによく見かけるシーンでお馴染みですね。「居酒屋古窯庵」は蕎麦屋本来の姿をめざし「蕎麦居酒屋」としてオープンしたお店です。お店の佇まいは控えめですが、お店の前を通った時「何屋さんだろう？」っと気になる感じで素敵です。そして、常滑らしいアクセントが散りばめられています。

店内もお座敷に上がってくつろぐ感じが、どこかの田舎にあるお蕎麦屋さんみたいでいいですよ。入り口を入って左右に分かれてお座敷があるので、宴会にもぴったりです。ちょっと個人的に気になったのは、カウンターと言っていいのでしょうか（右下の写真）？この感じ・・・ここでゆっくりお酒を飲みたいって思いました。仲間とワイワイするのもいいですが、一人もしくは二人で静かに飲む。いいと思います。

「蕎麦居酒屋」とは？何はともあれ、お料理をたのんでみましょう。

ほんの一部ではありますが、お造り、サラダ、揚げ物、そしてお蕎麦とバランス良く店長さんに作っていただきました。居酒屋の定番メニューもありますが”本日のおすすめ”メニューもあり、季節ごとの旬の食材を使ったお料理は外せません。そして、やっぱりお蕎麦でしょう。こちらのお蕎麦は、同じ常滑の”やきもの散歩道”にある「古窯庵　散歩道店」の麺を使っています。お蕎麦屋さんの居酒屋ですから是非、〆に頼んでみて下さい。

お造り　700円
8種類もお皿の上に盛られていてこのお値段！うれしいですね。この日の貝は「ばか貝」でした。知多半島ではお馴染みですね。毎日ネタは変わりますが伊勢湾のお魚を中心に美味しさは間違いないでしょう。添えられているツマも一手間かけてあって美味しく頂けますよ。

白魚のかき揚げ　980円
”本日のおすすめ”メニューから、春先の旬の白魚です。お塩で食べると白魚の甘味、旨味がお口いっぱいに広がります。天つゆは生姜がきいていてお酒がすすみますよ。

揚げそばシーザーサラダ　580円
カリッカリに揚げてあるそばの麺が普通のシーザーサラダのクルトンの代わりにいっぱいのっています。この揚げそばがすごい！！ずっとカリカリ、ドレッシングと絡めてもカリカリです。スナック菓子のようにパリポリ食べても美味しいです。かなりお気に入りです。

居酒屋古窯庵　限定つけめん　980円
一度食べたお客さんは、ほぼ毎回注文する程人気があります。つけ汁の具のお肉は、角煮や鳥のつみれなど日によって変わりますが、まるごと一個入っている玉子や焼いて香ばしく甘くなったねぎと一緒にそばをすすると、本当に幸せになれますよ。きっと「このおそばが〆にある居酒屋さんに行きたい！」と思う事でしょう。

とても居心地の良い店内。器や小物にも素敵がいっぱいです。

上の写真は箸おきです。みんな常滑焼の破片です。こんな使い方があったなんて！”おしゃれ”ってこう言う事なんでしょうね。そして、それぞれの席に敷かれている紙や壁に掛けられている絵画などは常滑の陶芸家土山人・木下幸男さんの作品です。

各テーブルに置いてある取分け皿も一枚一枚違います。

お皿や土鍋や湯呑みは勿論常滑焼です。

お座敷の壁際に普通に置いてあります。この感じが居心地がいい訳なのかもしれないですね。

お店は名鉄常滑駅からすぐの所にあります。一日常滑で遊んで最後にここで幸せになって帰るって言うのはいかがでしょう。

もうひとつおまけの情報を。「蕎麦居酒屋」ならではという一品、「焼酎そば湯割」です。一口飲むと、なめらかな口当たりで、そば湯のやさしい味がします。なんのお料理にも合いますね。一度お試しを。

おいしい地魚、旬の食材、〆のお蕎麦、そして美味しいお酒。ゆったり贅沢な時間を過ごしたら、後は帰って寝るだけですね。名鉄常滑駅から徒歩約3分の場所にある「居酒屋古窯庵」は本当に便利です。地元の方は勿論、お仕事、観光の帰りに是非、寄ってみてはいかがでしょうか。

以上、知多半島ナビでした。