こんにちは、ジャパンナビです。今回ご紹介するのは、常滑や知多半島の観光やドライブにはかかせない、常滑焼の多目的型店舗「まるふく」です。個人から団体まで大型店ならではの多彩な常滑焼販売、常滑焼ギャラリー、陶芸体験コーナー、体に優しく美味しい豆腐料理まで楽しめる魅力あるお店です。120席ある団体向け食事処では中国台湾や韓国など海外からの団体旅行客も受け入れています。 |
常滑焼まるふくは、かつて大手窯元でした。現在では大型バスも駐車できる常滑焼観光複合施設となっています。 |
まるふくの全景です。左から、様々な常滑焼が並ぶ本館。隣接する銀色の建屋にはは常滑焼ギャラリー・セピカと、豆腐料理・喫茶の豆蔵(まめぞう)があります。目の前には観光バスも数台止めらる広い駐車場があります。 |
まるふく本館は常滑の角型レンガ煙突を模した大きな看板があり、1階は様々な常滑焼やお土産、2階には個人から団体も利用できる陶芸体験(有料)コーナーがあります。 |
銀色建屋の左側にギャラリーセピカの入口があります。昭和初期頃に焼かれていた大きな「甕・かめ」が置いてあります。この2階には団体専用の食事処があります。 |
一番右端には、お豆腐を使った料理やランチが楽しめて、喫茶も兼ねる、豆腐料理の豆蔵があります。 |
まるふく店舗は、常滑の原松町交差点直近にありますが、交差する道路は片側2車線通行のため、車の場合とこなめIC方面へ向かうならこの入口から、それ以外は写真左奥側から入ることになります。 |
日本一の急須は常滑焼急須と称されるのはご存じですか。使い易さが追及されたフォルム、お茶の旨味を引き立てる鉄分が多い常滑の土、陶彫図柄など高度な技術が熱意と共に急須造りに込められているからです。先ずは急須の代表格が並ぶギャラリーセピカからご紹介します。 |
まるふく「ギャラリー・セピカ」では、人間国宝(重要無形文化財)であった急須界の重鎮「3代 山田常山(じょうざん)」家系の初代から4代、そして次期5代となる常山の急須を展示販売しています。さらに本金を上塗り焼成した「黄金急須」や、数十年前まで造られていた陶彫家による彫もの急須まで並べられています。(常設展示と期間展示あり。古い急須等は現存のみ) |
人間国宝三代常山(じょうざん)作の急須。常山の中でも一番長く沢山の急須を造った重鎮でもあります。急須の価格は概ね30万円以上になります。 |
こちらは初代常山で明治期から大正期に造られた急須です。まるふくは常滑でも珍しく、初代常山から現4代常山までの急須を展示販売しています。 |
まるふくの特筆として、常滑焼の古い急須や作品が多種に渡り展示販売されています。常滑の土には鉄分が多く含まれ、古いもの程朱色が多いのはそのためです。 |
昭和中期(1970年代頃)まで手造り手彫りで盛んに造られていた品々は、すでに現存されない急須作家や陶彫家による素晴らしい造りや彫による図柄のものばかりです。 |
龍彫り特大急須(一点限り・50万円) これが常滑焼の特徴である陶彫技法による図柄です。絵を描くのではなく胴体に陶彫家が直接彫りこむ技法です。つまり急須作家と陶彫家の二人の共同作陶により造られていました。きめ細かく滑らかで丈夫な常滑の土だからこそできた図柄技法でもあります。このような技法の古い急須や作品が、まるふくでは現存限りで多種に渡り販売されています。 |
ギャラリーセピカでは、他にも常滑焼の古い技法による茶器、花瓶、縁起の置物などが並んでいます。(古い作品は全て現存限り) |
こちらは今では造られていない、大きな火鉢です。これらにも常滑焼の古い技法、陶彫図柄が全面に施されています。(各50万円以上) |
続いてご紹介の、まるふく本館では1階に様々な品種の常滑焼や地域ならではのお土産があり、2階には作陶体験や気軽な絵付け体験ができる陶芸コーナーがあります。 |
常滑焼の日本一は急須だけでなく、招き猫の置物も生産日本一を誇ります。2等身で大きな目が特徴の招き猫は常滑系と言われ、今ではお土産や風水カラーの縁起物として人気があります。金色の招き猫は、いかにも金運が向上しそうですよ。 |
常滑焼が発祥となる製品を2種ご紹介。茶香炉はお皿の上に茶葉を置いて小さなローソクであぶります。お茶の香りがお部屋等に香り、癒しと消臭効果もあるアロマテラピーにもなります。 |
焼酎サーバーも常滑焼発祥ですよ。急須、茶香炉と同じく鉄分含有率の高い常滑土ならではの遠赤効果で、焼酎がまろやかな風味となります。味香りが早く劣化する日本酒、ワインや麦酒は入れないでくださいね。 |
こちらは最近の新商品。楽楽料理プレート(2300円)や、鍋類です。焼き魚やお肉が美味しくヘルシーに、しかも早く焼けるプレートはいかがですか。鍋ならご飯もふっくらで、焼き芋類もふっくらと、とにかく美味しくできます。 |
レンジで同じ魚がグリルより早く、しかも美味しく焼ける理由も、やはり常滑土の性質である鉄分含有だからできる技です。食材が持つ油分で旨味が増し、余分な油分は波型のお皿の底に落ち、ヘルシーで旨いと言う訳です。 |
そして本館の2階では、実際に常滑焼を楽しむ、簡単な招き猫絵付け体験から作陶体験までできますよ。750円(各コース有料。貸切、大人数以外予約不要ですが電話確認をお勧めします) |
電動ロクロを使い、土のかたまりから世界に一つの自分用器を作ってみませんか。隠れた才能が飛び出し作家気分になれますよ。2100円 |
勿論インストラクターは若手陶芸家の皆さんです。土を素手で触り、形を作ることは、何とも言えない温かみと楽しさがありますよ。 |
そしてまだまだある「まるふく」の美味しい魅力、お豆腐料理・豆蔵と、団体様向け食堂をご紹介します。 |
豆蔵の数量限定月替わりランチと名古屋めし味噌カツ定食。月替わりメニューは夏の取材でしたので、暑さにも疲れない食、豚しゃぶがメインでした。各メニューには、厨房で作る温かい寄せ豆腐が付きますよ。 |
ランチは勿論、モーニングタイムのパンにもお豆腐が、デザートにもお豆腐が入っていて、ヘルシーメニューばかりでおススメです。 |
メインの豚しゃぶは、厨房で作ったお豆腐(寄せ豆腐)の上にのっていて、オクラ、水菜、きゅうりもたっぷり目に入ってます。この時は8月なので、夏向け料理ですね。 |
付き出し小鉢は、にんじん、厚揚げ、がんもどき、しいたけが入ったおからです。小皿には、きらず揚げと言う、おからを使ったお菓子が添えられています。 |
熱い夏の取材も豚しゃぶと、でき立て豆腐とオクラで美味しく疲れ解消だー!月替わり定食はその時期に合った食がメイン料理となります。 |
ごちそうさま!完食です! 器は陶器と木製碗、寄せ豆腐も食べやすい木製さじで、美味しくいただきました。 |
デザートに、豆腐deパフェ(530円)を頼みました。生クリームの下には冷たい豆腐と底にはランチに付いていた、きらず揚げが入っていて、とことん豆腐を楽しめました。 |
テーブルの上に置かれていた溜まり醤油2種。愛知県や中部地域は、醤油ではなく溜まりが使われますが、これは豆腐に合わせた溜まりまで造ってしまいました、とラベルにコメントされてました。 |
最後にご紹介は、豆蔵建屋2階に広がる団体様向け大食堂です。120席あり、小団体なら豆蔵のお弁当が、人数の多い団体なら地元の仕出し屋さん弁当が出されます。 |
社会見学の学生さんや、観光客の皆さんだけでなく、最近では韓国や中国台湾などアジアの海外団体旅行客の皆さんも利用が増えているそうです。常滑ではお昼に団体で食事ができる場所が少ないので、おススメの大食堂です。 |
「常滑焼まるふく」はいかがでしたか。近くには常滑の人気スポット、やきもの散歩道もあるのでお1人でも、団体でも色々楽しめ、日本一の常滑焼急須が沢山並ぶ「まるふく」を是非立ち寄り観光コースに入れてみてくださいね。※各種値段は今後変動する場合があります。 以上、知多半島ナビでした。 |
名称 | 常滑焼 まるふく |
---|---|
ひらがな読み | とこなめやき まるふく |
住所 | 愛知県常滑市原松町6-66-1 |
ホームページ | http://www.e-marufuku.net |
電話番号 | 0569-35-2209 |
FAX | 0569-34-5745 |
営業時間 | 午前9時~午後6時 |
休日 | 年末年始 |
駐車場 | まるふく敷地内にあり。大型観光バス駐車可能。 |
予算/料金について | 駐車無料 |
タグ | 知多半島の逸品を買う |
行き方(詳細) | 電車の場合:名古屋鉄道新名古屋駅より常滑行き、中部国際空港行き乗車、常滑駅下車。常滑駅前交差点をUFJ銀行の反対側歩道を左へ、やや登り坂の歩道を進み徒歩約10分。 車の場合:名古屋高速より知多半島道路へ、半田中央JCからセントレアライン空港方面へ、常滑IC降り左へ、常滑IC入口交差点を右折して直進。原松交差点を右折してスグ左折して小道に入り、スグ左折。右側にまるふく駐車場入口あり。 |
まだクチコミはありません。