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中定商店

醸造の町、武豊で創業130年以上の味噌・たまりに出会う。

こんにちは知多半島ナビです。古くは50軒以上の味噌・醤油の醸造元がありましたが、現在、武豊に残っているのは6蔵。その中のひとつ「中定商店」さんは今も製造・販売しています。蔵の見学も無料でできて買い物もでき、観光客も訪れる老舗醸造蔵です。

まずは中定商店の商品を紹介。

中定商店さんの定番商品「宝山味噌 吟醸」ほうざんみそと読みます。愛知県産の大粒大豆と自然塩を使用し、3年間じっくり熟成させた豆味噌の吟醸品です。食品添加物や保存料を使用していません。600g入り600円(税別)


こちらも中定商店さんの定番商品「幻蔵 宝山たまり」。杉の大桶で天然醸造した味噌から生まれる汁を桶の底から引いた生引(きびき)たまり醤油です。高さ2mの大桶からわずかしかとれない貴重な品です。150ml入り540円(税別)


他にも様々な商品が購入できる中定商店は明治12年創業。創業以来の製法と国産原料にこだわり、その伝統を受け継がれた味噌・たまりは130年以上たった今も変わらぬ味を守っています。


たまりと醤油は別物です。

醤油は小麦が使われますが、中定商店のたまりは大豆のみで作られます。醤油は醤油桶で仕込まれますが、たまりは味噌桶で仕込まれます。つまり原料も作り方も全く違うものなのです。


たまりは「溜」と書きますが、わかりやすいように誰かが「たまり醤油」と呼ぶようになりました。たまりは味噌作りの工程を利用して作られ、どちらかというと味噌の仲間と言ってもいいでしょう。だから醤油の仲間ではないのです。


130年以上の歴史を感じる「仕込蔵」。

杉の大桶には豆味噌が醸造され、約3年間熟成されます。その製法は創業以来の130年以上続く伝統の製法です。

上から桶を覗くと石が敷き詰められています。これは味噌桶です。
味噌桶の中に小さな桶があるのがたまり製造用の桶です。
味噌桶の底にしみ出てくる汁がたまり製造用の桶にたまります。
その汁をさらに上から柄杓でかけ、この作業を繰り返します。

この作業を見れば、たまりが味噌から生まれることがわかりますよね。こうして作られるたまりは旨味がとても濃く、旨味成分は醤油の2倍もあります。煮物や刺身など料理に合わせ、たまりと醤油を使い分けるといっそう美味しくいただけます。


蔵の近くで見つけた石置き場。桶に敷き詰める石ですが、中定商店さんは平たく敷き詰めるのに適した形で、これ蔵元によって石の形は違うそうです。山のように上に積み上げていく場合はそれに適した形の石になります。


昔の道具や資料が見られる「醸造伝承館」。

中定商店さんの敷地内にある見学用資料館「醸造伝承館」は予約が必要ですが無料で見学できます。

1階には創業時から残る大福帳や写真など様々な資料が展示されています。
明治・大正時代の看板や職人さんの作業着なども見られます。
仕込蔵にある「味噌桶」と「たまり仕込桶」の違いも模型で見られます。
もちろん見学には説明する担当者がつきますので、質問もできます。

実際の工程が絵で解説されています。
これ知り合いの方が書いてくれたそうです。
ビデオよりも味があってわかりやすいです。

愛知県の味噌・たまり・醤油の銘柄がずらり。
武豊の他の醸造元も紹介されています。
現在はなくなってしまった貴重な物も展示しています。

2階には昔の道具が展示されています。この写真は大豆を絞るための機械で、実際に動かせるくらいに保存されています。他にも昔ながらの味噌・たまり作りの様々な道具が見られます。


今回案内してくださったのは、6代目当主の中川さん。どうして武豊は醸造業が盛んだったのかをお聞きしました。それは温暖な気候と良質の水に恵まれたことと、明治時代の鉄道の武豊線の開通と貿易港の武豊港の開港が大きな要因ということです。



見学は無料ですが予約が必要です。予約は何名でも構いませんが、仕込みなどの忙しい時期はお断りする場合もあるので、事前に確認するのが良いでしょう。


醸造伝承館の外にあるこの桶、何だかわかりますか。実はトイレで、本物の桶を利用した特注品です。中は水洗式です、見学に来た人はぜひ中をご覧ください。


「本蔵(ほんぐら)」の中は、明治・大正時代にタイムスリップ。

味噌・たまりをはじめ様々な商品が購入できる「本蔵(ほんぐら)」には、明治・大正時代の置物や看板などがあり、懐かしさを超えてタイムスリップした感じがします。その一部を紹介します。


まずこの電話、明治時代の代物です。今やドラマでしか見られません。
このラジオも古い物です。ラジオ放送の始まった大正時代の物でしょうか。
中定商店のたまりのブランド名であった「まるさ溜醤油」のホーロー看板。
こちらは中定商店のブランド「宝山味噌」の看板、今ではカッコイイと思います。


中定商店の商品もずらり。こちらの他でも魚太郎、パワードーム知多半島物産常設展やスーパーイシハラ、ヤナギ奥田店などで購入できます。
味噌やたまり、米こうじ、様々な商品のセットなど、お土産にもなる各種ギフトセットも2,000円〜5,000円くらいで購入できます。

こちらが趣のある外観が印象的な「本蔵(ほんぐら)」の入口です。この左奥に「醸造伝承館」があり、さらに進むと「仕込蔵」へと続きます。外から見える見た目以上に敷地は広く、観光スポットとしても充分楽しめます。



いかがでしたか、味噌・たまりの「中定商店」さん。知多半島には醸造蔵や酒造蔵、老舗など歴史を感じる建物があちこちにあります。どれも観光用としてだけではなく、現役で活躍している建造物です。知多半島観光にお越しの際は、ぜひ足を伸ばして「中定商店」さんにもお立ち寄りください。 知多半島ナビでした。


名称中定商店
ひらがな読みなかさだしょうてん
住所愛知県知多郡武豊町小迎51
ホームページhttp://www.ho-zan.jp/
電話番号0569-72-0030
FAX0569-72-0020
営業時間9:00~18:00 冬季9:00~17:30
休日土日祝・年末年始・お盆 
駐車場4台
タグ名鉄・JR | その他
行き方(詳細)電車で/JR武豊線「武豊駅」を下車、改札を出て県道72号を右折、国道247号の「金下」交差点を左折、「小迎」交差点を右折すると左側にあります。約5分。
車で/知多半島道路「半田IC」を出て県道34号を左折、「東郷町」交差点を直進し名鉄の高架をくぐり次の信号を右折し国道247号へ、しばらく直進し「前田」交差店を過ぎて道なりに進みJRの踏切を越えて、「小迎」交差点を左折すると左側にあります。約13分。
行き方JR武豊線「武豊駅」下車、徒歩4分。
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