こんにちは、知多半島ナビです。今日、ご紹介するのはテレビでも何度も紹介されている常滑焼の有名店です。小さなものからビックリするような大きなもの、伝統的なものから前衛的なものとデザインや色彩に溢れた焼き物が種類豊富にみられます。
驚くべきは、なんと全て「常滑山光先生」お一人が製作されたもの。どうぞ、ご覧ください。 |
入口へ足を踏み入れた瞬間、そこは「博物館」のようです。 ここにある物すべてが、「常滑山光先生」の手で生み出されています。 |
店内に入ってまず目に入るのが、この「大般若面」。大きさはなんと、2.5mもあります。 パーツに分けて焼いたのかと思いきや、一枚焼! 大きさの迫力ったら写真では伝わっているかどうか心配ですが…大きさだけでない「般若」の形相もスゴイ! 早速、博物館っぽいものに出会いました。 |
古窯を利用した店内の奥には、これまた同じく2.5mある「翁」が迫力満点の微笑みで飾られていました。これだけでも一見の価値ありですよ。 |
あまりにも普通に飾ってあって、「ん?この鎧は何だろう?」と思いましたが、なんと鉄ではなく兜も鎧も焼物でした。細かな細工といい、色彩といい、まるで戦国武将が実際に着用していたもののようです。 |
その他にもびっくりするようなものが並んでいます。 琴や三味線は、少し眺めただけではわかりませんがよく見ると、こまかなカーブなどの形が陶器でどうしてここまで出来るのだろうと不思議なほどです。他に、鼓や尺八、笙やひちりきなどの笛も作成したことがあるんだそうですよ。発想がすごいですよね。 右の写真は、四つ足で立つ焼物でできた馬では最大(子馬の大きさ)のもの。 筋肉の様子まで再現されています。 |
「水琴窟」ってご存知ですか? 本来、日本庭園の装飾のひとつで手水鉢の近くの地中に作り出した空洞の中に水滴を落下させ、その音を反響させる仕掛けなんだそうです。 ここでは、地上に置いてその仕掛けを楽しむことが出来るようになっています。普段の生活の中では聞けない澄んだ音が聞こえます。 ところが、現代人はイヤホンなどで耳を酷使している上に、自分の聴きたい音だけを聞いているので、この繊細な澄んだ音が聞こえない人が多くなっているとか。 「聴く耳を持つ」という脳の力が必要なんだそうです。 自分の耳の能力を試してみてはいかがでしょうか。 |
さあ、ここからはデザインの豊富さに驚くような「やきもの」をご紹介します。 老若男女、必ず好みに出会えること間違いなし! |
やさしいお顔のお地蔵様。お一人お一人が慈愛に満ちた癒しにあふれています。もちろん、全て違うお顔をされているのでお気に入り探しをして我が家のお守りに…いかがでしょう。 |
日本の夏に欠かせない「蚊取り線香立て」も、どこか可愛らしい「おばけ」になっているのが面白い! |
干支モチーフの置物シリーズは其々に細かい細工が施されています。 |
「やぶれ花瓶」と名がついているように、完全な形をわざと破いて焼かれた花瓶のシリーズも斬新だと思いませんか?破れた箇所からも花を挿すことができますよね。 |
こちらの取っ手がオシャレにつまんだようなカップ&ソーサー(つまみカップ)も山光先生の想いが詰まっています。 一目で可愛い形と色の豊富さに惹かれたものの「お洒落だけど、持ちにくいのでは…?落としてしまいそう…。」と感じていました。 しかし、お話をお聞きするとこれには訳がありました。 つまみを持って、横着せずにそっとカップに手を添えて飲む…そうすると、人の優しさを見せられる、優しさが自然としぐさに表れるということを考えて作られているんですって! つまみだけを持つのではなく、「手を添える」という「優しさ」を魅せるカップだったのですね。 |
季節の飾りもたくさんありました。 私が訪ねたのが春だったこともあり、兜の飾りが色とりどりに並んでいました。 こんなカラフルなものも出来るのですね。 おひなさまモチーフも見つけましたよ。 どれも温かさを感じる作品です。 殺風景な玄関に、こんな季節の飾りをそっと飾るのもおしゃれかな~なんて考えていたら、 「玄関は大切な場所だから、きれいにしておくと良いのよ。」と先生の奥様が教えて下さいました。 奥様はとても気さくで、ご主人(先生)の作品をとても愛していらっしゃいます。質問があれば、どんどんお聞きしてみると素敵なお話が聞けるかもしれませんよ。 |
今年の干支「ひつじ」がズラーッとならんでいます。よく見ると毛並に工夫(陶毛)がありますね。 |
先程ご紹介した、干支モチーフの一つ「蛇」のリアリティー…今にも飛びかかってきそう!鱗の様子もリアル! |
店のあちらこちらに花が活けてあります。毎日、奥様が気を配っているんです。 |
変わった形の「徳利」を見つけましたよ。 勝手に「また、オシャレなものを見つけた!」と思っていましたがまたまた奥様から「それは、囲炉裏に挿して御燗をつけるように作られているのよ。」と教わりました。 熱燗も長時間温め続けるとまずくなります。 良きところで囲炉裏から抜いて、台の上に置くことが出来るという訳ですね。 奥に見えるのは、「湯燗漬け」。 これも中の徳利と外の大きさや形が絶妙で製作が難しい作品なんだとか。 |
これは私が今回、とても気に入ったものです。 まるで木製の桶にカエルがピョッコリ飛びついたようでしょう。 もちろん、木製ではなく全てが焼物。 ここに季節の花を活けるような風流な心を養いたいと思いました。 |
店内には3枚1,000円のようなお値打ち商品も! お値段が高めの物は、作るのに手間がかかるものなんですよ。そう思って店内を見て回ると…納得! |
「茶香炉」です。上の皿にお茶やコーヒーを入れて下の窓内でロウソクを炊いて焙じます。部屋の中が良い香りで満たされる和風のアロマポットといったところでしょうか。私も一つ、お気に入りを買って帰りました! |
うっかり見過ごしてしまいそうな小さな壺ですが、よく見ると何かゴニョゴニョと見えますね。→→→ |
なんと、蟹たちの巣穴になっているんです。 細かい仕事にもビックリですが、この遊び心に思わず笑顔になりました。 |
ここで、お店の外の様子もご覧ください。窯を守るために造られた風情のある建物です。 |
お店の外の様子です。 昔ながらの窯を守る建物そのものの様子が見られます。 |
巨大盆栽鉢は縦2.03m、横1.40m、高さ0.62m、重量520Kgもあるものです。 その上に吊られている急須もビックリサイズ。1,000人分のお茶が出せるサイズなんです。 |
さて、最後に耳より情報のお知らせをしましょう。 2015年4月より毎月最終日曜に店内でお茶席が出ます。 お一人様400円ですが、三枚綴りで1,000円とお得になります。素敵な常滑焼の器で出されるお抹茶とお菓子で散歩疲れを癒しましょう。 こちらは「菓子おこわ」という赤飯を模したお菓子。 サクサクとした食感が少ししっとりとした生地から生まれる不思議で美味しいものでした。初めて食べた食感! 是非、ご利用してみて下さいね。 博物館とショッピングの両方が楽しめる時間をわすれてしまうようなお店でした。 以上、知多半島ナビでした。 |
名称 | 窯や |
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ひらがな読み | かまや |
住所 | 愛知県常滑市栄町3-88 |
営業時間 | 平日 11:00~15:00 土日祝 10:30~16:30 |
休日 | 不定休 |
駐車場 | 陶磁器会館駐車場、やきもの散歩道大駐車場をご利用下さい。 平日は無料、土日祝は一日500円。 |
タグ | 常滑焼 |
行き方(詳細) | 電車の場合/名鉄常滑線「常滑駅」下車、徒歩約10分、陶磁器会館前交差点を南に約250m。右手に見えます。 車の場合/知多半島道路からセントラルラインに入り、「常滑IC」で下車、約5分で「陶磁器会館」に着きます。駐車場はこの「陶磁器会館駐車場」か「やきもの散歩道駐車場」をご利用下さい。(平日は無料、土日祝は500円) 「陶磁器会館駐車場」からは南に徒歩約250m、「やきもの散歩道駐車場」からは北に徒歩約150m。 |
行き方 | 電車の場合/名鉄常滑線「常滑駅」下車、徒歩約10分、陶磁器会館前交差点を南に約250m。右手に見えます。 |
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