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常滑焼き作家巡り(日帰りコース)

常滑焼き作家巡り

常滑焼きと言えば朱泥の急須が有名ですが、最近では伝統的なものはもちろんですが、オシャレな色や形のものがいっぱいです。きっと吸い寄せられるような焼物に出会うはずです。伝統工芸士さんの指導のもとでご自分で造る事も出来ますよ。

常滑の作家ものを集めた「器」のセレクトショップmorrina(モリーナ)
そして「薪窯」で焼かれた深みのある器と出会える「石水窯」
常滑らしいギャラリーのあるカフェでランチ「常滑屋」
伝統工芸士さんによる「陶芸体験処 晴光」

まずは、モリーナさん。風情のある建物は、明治時代の土管工場だったものを利用しています。
「やきもの散歩道マップ」の案内板⑱から⑲へ向かっていく道(写真左上)です。雰囲気のある散歩道ですよ。
この写真の一番向こうに見えている黒い木造の建物がお店ですよ。

約20名の作家さんの作品が綺麗にディスプレーされています。まさに、「メイド イン 常滑」の美術館のようです。morrinaの店内に並んでいる器は、暮らしの中でどんどん使っていける気負わない器たちです。「有名作家が作ったから、いいモノ」ではなく、使い手さんの感性で自身の暮らしに合う器と出会って貰いたいとの想いから、オーナーがセレクトしたこだわりの器たちです。

この白い急須。
白く「化粧」が施された丸いフォルムが可愛いな~と思って手に取ってみたくなりました。化粧の薄い部分を見てもわかるように、蓋を取って内側を見ると紫がかった土の色でした。綺麗でした。
あ、これも蓋のつまみがないタイプですね。まるで、鉄製のような風合いが素敵!


まだまだ、気になるものがあります。
実は、上の写真のシリーズ(作家名:堀田憲児)は一目惚れでして…。私、取材前に何度か伺った際に、マグカップとご飯茶碗を購入済みなんです。
常滑の自然の土の魅力を生かして作る伝統的な「練りこみ」という製法です。ロクロの上で数種類の色の粘土を混ぜながら素早く作品に引き上げ、彫刻刀で堀を入れて表情を作っているんです。

おまけに、このシリーズは強度があるので、電子レンジ、食洗機にも使用できます。
まさに、気に入って買った「ちょっぴり緊張感をもって扱う普段使いの器」になっていますよ。

全ての器について丁寧な説明があるので、使用方法や注意などもしっかり理解してから購入できるのも安心です。


作家のセレクトショップの次はもう少しディープな作家さんのお店。
「薪窯」で焼かれた深みのある器と出会える「石水窯」さんです。

ここ石水窯さんは、「登窯」付近には今でも焼き物店が並んでいます。散歩道のコース上にあるのでわかりやすいですよ。
建物自体も雰囲気のある佇まいでしょ♡
生まれた時から焼き物が生活の一部で、素敵な作品をどんどん作り続けている作家の稲葉さん。(陶号:石水)技あり!の職人さんでもありながら…いや、作家さんだからこそ大切な作品について丁寧に説明をしてくれますよ。

持ち手と注ぎ口を作るのが大変な事は、常滑の焼き物屋さんを数件回ってくると皆さん口を揃えて教えてくださいます。技が難しいこともあってか、急須を作っている職人さん、作家さんも少なくなってきているようです。
腕の見せどころのもう一つが、急須本体に対して蓋が少しのすき間もなくピッタリとフィットするということ。これがクリアされないと、「常滑の急須」とは言えないんですって!凄い!!

薪の天然灰をかぶり、人手で操った本物の炎で長時間しっかりと焼かれたやきものには、自然から生まれ出された味わいがあるんです。
薪の種類だけでなく「土」の違いでも大きな違いが出
ます。ここでは数種類の土をミックスして独自の土作りをします。
う~ん、焼き物の世界は知れば知るほどに大変なんですね!

ここで、ランチタイムです。常滑らしいギャラリーのあるカフェで「常滑焼き」を実際に楽しめます。その名も「常滑屋」さん

ここが常滑屋さん。
このお店の仕掛け人伊藤悦子さんです。
常滑のことなら焼物やグルメのことなんでも教えてくれますよ
店主が選びぬいたこだわりの品や焼物が、たくさん並んで展示販売されています。詳しくは常滑屋さんのページを見てください。

「常滑ちらし」1,260円
デザート・飲物付
旬の地魚を使った「てこね風のちらし寿司」です。
器はもちろん常滑焼です。何人かで行ってもそれぞれ器が変わっています。
汁物は具だくさん!
地元の豚肉を使った「ハヤシライス風」ランチ
サラダとデザート付  1,260円
トマトの酸味が、すっきりとしたさわやかな味で、暑い日にも美味しくいただけますね。

もうひとつお勧めをご紹介します。
「煎茶セット」600円もちろん器は常滑焼きです。
最近ペットボトルのお茶ばかり飲んでいるかと思いますが、常滑焼の急須でお茶を入れながらゆっくりと時を過ごしてみませんか。
ゆっくりと最後の一滴まで・・・
この一杯だけでなく、何杯か淹れることができます。お菓子を食べながら一杯ずつ楽しみました。
ぜひ至福のひと時を。

ゆっくりとランチしたあとは、ギャラリーへ。常滑焼きの伝統の物から若手の作家さんの物まであります。

”今までの暮らし”に変化を。ほんの少しの事で素敵になるんです♪
急須や酒器など伝統的な物から時代に合わせて変り続ける新しい物まで揃っています。常滑焼の歴史を感じながらお気に入りの一品を見つけてみませんか?

午後からは、伝統工芸士による陶芸体験に挑戦してみてはどうでしょうか。
やきもの散歩道にある「陶芸体験処 晴光」さんです。

ここが「晴光」さん。
ここでしか買えない豊富なオリジナル商品があります。
お店の外に建つ高い煙突は、今は使わなくなった窯の煙突。やきもの散歩道にはいくつかこうした煙突が残されています。

こちらの窯元「晴光」の陶芸職人で伝統工芸士でもある主人が先生として体験指導をしてくれます。
体験は予約制ですので、事前に必ずご予約してください。約1ヶ月後、お渡しすることができます。遠方の方は発送もしてもらえます。発送料は別途かかりますのでご了承ください。ただし発送は国内に限ります。

窯元「晴光」のオリジナル商品が手頃な価格で購入できます。定番の急須をはじめタンブラーやカップ、スプーンなど楽しい常滑焼がいっぱいです。
お店の一角が座敷になっていて、コーヒーやスイーツがいただけます。器はもちろんお店オリジナルの常滑焼。

いかがでしたか、常滑焼きの作家の店は他にもあります。ご自分に合った常滑焼きをぜひ発見してください。
以上、知多半島ナビでした。また来てくださいね!


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